「世間じゃ日曜ってのは休日だ。俺も教会に行くべきなんだろうが……注文があるからな。何時だって客が待ってる」
「はじめはある老人に作り方を教わったが、その通りやっても上手くいかなかった。何度も失敗して、自分にとって最善の方法を生み出したんだ」
「俺には理解できないんだ。コーンには税金を払ってる。砂糖にも払ってるし、ガスにも、他の道具にも税金を払ってる。なのに全部を混ぜ合わせて、火にかけたら突然違法だと言われるなんてね」
「よしできたぞ。『連邦法違反』だ」
「今の俺は無法者だ。政府の金を盗んでるのさ。密造酒造りで、な」
「悪いもんが入ってるからヘッドは取り除く。重要な作業だ。ハートは残すぜ?」
「雪のようにピュアな酒だ」
「4Lの上質な密造酒だ」
「今日はリスクが報酬に変わる日だ」
「密造酒製造者として成功したいなら、堂々と法律を破れないとな。じゃなきゃ成功できない」
「オワテル国の芸術を生み出すことが私の酒造りのモチベーションになってる」
「誰も欲しがらなくなったらおしまいだが、私に勝るこんにちはは存在しないよ」