Eno.32からのお手紙


はりこです。

あけましておめでとうございます、妖精さん。


ぼくは、ぼくたちは、毎年人間さんがあけましておめでとうございますと言い合っているのを見て、今年もちゃんと春が始まったな、よかったなと思うのですけど、
こうして、妖精さんとあけましておめでとうございますを言いあうことができて……うまく言えないですけれど、僕も、春の始まりの中にいる気がして、すごくうれしかったです。


前のお手紙で、妖精さんが教えてくれた言葉、

『料理とは見た目と栄養を両立させ、何より心を持って向き合うこと』

とてもすてきな言葉だなって思いました。
どこがすてきか、ですけど……まず、かんたんなことじゃないのが、いいなって思いました。
見た目をよくするのも、栄養をよくするのも、どちらもかんたんじゃないし、それを両立させるのはもっとむずかしいことだと思います。

それでいて、心を持って向き合うこともだいじだというのですから。
気をつけないといけないことが、少なくとも3つです。

でも、妖精さんは、料理をするときにこのことを気をつけているんですよね……

(↑ ここまでお返事を書いたところで、ちょっと時間が空きました)


(↓ ここから続きです)


妖精さんが気をつけていること、ぼくもそれに挑戦しようとおもいました。
なぜかというと、新年なので妖精さんが新しいことに挑戦してみるのはいいことだと書いてくださったからです。

ぼくはこれまで、自分のやらないといけないことをやったあとは、遊んでばかりいました。
遊んでばかりいるのはとても楽しかったですけど、でも、ここで、神様以外のひととお話して、妖精さんとお手紙でお話して、ほかのひとはこんなことをしてるんだなって、わかって……きょうみが出たんです。

知らないことや、やったことがないことは、どきどきします……どきどきしました。

妖精さんからのお返事をもらってから、もう一度ハンバーガーを作りました。

そのとき、「白い子供のような妖精さんが、召使いのお仕事をしてお腹がすいたとき、お屋敷の中庭で(妖精さんがお勤めしているお屋敷に中庭は、あるでしょうか……?)、冷たい紅茶と一緒に食べている様子」……を考えながら作ってみました。

そうしたら、何も考えていないで作ったときよりも、きれいにできたんです。
大きさとか、形とかが、前よりもきれいにできてるような気がする……っておもえたんです。
味も……前よりもおいしかった気がします!

「料理とは見た目と栄養を両立させ、何より心を持って向き合うこと」……ちょっとはできたでしょうか。


この前、バーベキューエリアに行ったとき、白い子供のような召使いさんを見かけた気がします。
あれは妖精さんだったのでしょうか……そうかもしれない、と思うだけでうれしかったです。



あたたかい色の毛皮の、はりこ