Eno.106からのお手紙

──メモの切れ端。


・雪玉は結構痛いし爆弾も痛い すごい爆弾を置いてかれた

・幻影斬 かなりいい………

・いつかピザにしてやる


・ピザにするからな


◇ ◇ ◇






※下記は大嘘



無個性になりたいのか?

それにはいいえを突きつけるのだろうか。

宇宙ピザ屋であり、ピザを愛し、ピザを届け、ピザにするという以外の情報が自分にくっついてくるのは、居心地が悪くなる。

ぶくぶく太った贅肉の塊は削ぎ落とすことが大切である。


ただただシンプルに、ただただストレートに。
ピザ屋以外の事実は必要なく、個性無くとも構わない。

誰かの祝いを祝えればいいし、誰かに祝いのピザを届けられれば、それだけで存在の理由を示せるというわけで。



祝い。
届けられて、喜ぶ人の顔を眺めて観察をするばかり。

それを配達の人として。
祝いの席の外から。
少しだけ現れて、すぐに消え。
遠くから眺めている。


あとはちょっと面白おかしく。
ピザに関連しているなら、ピザに関連してほんのちょっと、面白おかしく。

転がしてしまえれば、なんて。





「……なんて、な」



「まあこれも冗談だが」



「俺は宇宙ピザ屋。ピザを届けるぞ」



「………さて」



「今日もピザを届けるとするかな」