Eno.49からのお手紙
エデル へ
あの場で直接話すことができたら良かったが、結局のところ、互いの自己紹介だけに留まってしまった。
折角名を覚えてくれて、褒めまでしてくれたというのにあまり多くを話すことができず申し訳ない。
故に、これは無礼な手紙になるかもしれないが、堅苦しくない方の書き方で手紙の返事を書くことにした。
贈り物も受け取った。
傷まないようにしたいから身につけたりはできないが、お守りとして大事に懐にしまっておく。
きっと強い願いが込められたものなのだろうから。
自己紹介の続きをするなら、私はちょっと変わった存在だ。
人たちのする言い伝えや都市伝説、噂なんかの認知で私は生きている、人ならざる者。
人の記憶によって、私という存在を確立していると表現してもいいかもしれない。
長くなったがつまり、回向を覚えていてくれる人のことを忘れることはあんまり無いってことだ。多分。
それに私は結構色んな場所をふらふらしてるから、何かの縁があればまた会うこともあるだろうと思う。
じゃあその時があったら、また。
敬具
回向
追記:贈り物の礼を同封しておく。
大した力は無いだろうけど、護符くらいにはなるかも。

(……手紙には黒い札が同封されていた。
なんとなく禍々しい見た目に反して、それはかすかにバニラの線香に似た香りと、ささやかな奇跡の力を纏っている。)
あの場で直接話すことができたら良かったが、結局のところ、互いの自己紹介だけに留まってしまった。
折角名を覚えてくれて、褒めまでしてくれたというのにあまり多くを話すことができず申し訳ない。
故に、これは無礼な手紙になるかもしれないが、堅苦しくない方の書き方で手紙の返事を書くことにした。
贈り物も受け取った。
傷まないようにしたいから身につけたりはできないが、お守りとして大事に懐にしまっておく。
きっと強い願いが込められたものなのだろうから。
自己紹介の続きをするなら、私はちょっと変わった存在だ。
人たちのする言い伝えや都市伝説、噂なんかの認知で私は生きている、人ならざる者。
人の記憶によって、私という存在を確立していると表現してもいいかもしれない。
長くなったがつまり、回向を覚えていてくれる人のことを忘れることはあんまり無いってことだ。多分。
それに私は結構色んな場所をふらふらしてるから、何かの縁があればまた会うこともあるだろうと思う。
じゃあその時があったら、また。
敬具
回向
追記:贈り物の礼を同封しておく。
大した力は無いだろうけど、護符くらいにはなるかも。

(……手紙には黒い札が同封されていた。
なんとなく禍々しい見た目に反して、それはかすかにバニラの線香に似た香りと、ささやかな奇跡の力を纏っている。)