RECORD

Eno.15 アルバ・クリミナーレの記録

こんにちは、フェストリア

*べしゃ*


 したたかに打ち付けた頬から伝わる冷たい床の感触。
 次いで耳朶を打ったのは、賑やかな祭囃子と道行く人々の不揃いな足音。

 風の噂で祭りが開かれると聞いてやってきたけれど、こんな目に遭うなんて聞いていない。

 思わず漏れ出たため息と共に起き上がった猫獣人の青年は、
 服に付いたいくらかの汚れを慣れた手つきで払い落とす。
 この程度はいつものことだった。



 何事かを語る少女に導かれて辿り着いたのは、様々な屋台が軒を並べる中心街。
 祭を彩る赤提灯。眩いネオンと揺れるカンテラ、時代を感じさせる白熱球。

 押し寄せる「温」を通り越して「熱」を纏った色と光の洪水に、
 身に纏う黒を照らされ灼かれた青年は思わず息を呑む。
 眼前の景色に圧倒される内、
 少し前に感じたはずの嫌な気持ちは、気がつけばどこかへと霧散していた。

 ここが噂に聞く祭の開催地、フェストリア。
 そうだ。ここに来たからには、目一杯楽しまないと勿体ないじゃないか。

 そう、なんてったって、今日は楽しい——





ハロウィン 3日目——





いや、なんで?


しかも暴力が横行してる!
 バイオレンスすぎるよー!!