RECORD

Eno.57 ラト族のキャロの記録

未来世界の人間と

「ん?ゼイルがいなくなったのか?」


オレが最初に言ったのはラムズだった。
偶然にも見かけたのがラムズだったからに過ぎない。
仲間なら誰でも伝えたかったんだ。
現にフォルテは『犯人』だったのでいう必要はなかったが…。
色々と伝えた後、ラムズはこう言った。

「また破壊魔がしたのか…。まあ仕方ねえな。無事で帰ってくれればいいさ」



「依頼も受けてないからこっちで探しておくわ。こういう時にネットとかあのサーチとか使えたらなー



ラムズ相変わらずは分からない用語をよく言うもんだ。
理解しようってあまり思わないけど…ほらオレカッコいいから興味ないし!

「周辺は探したんだよな。だったら…うーん…もしかして…」



「イデアが『ゼイルは遥か遠くの地に行った』というのは本当かもしれない」



「満月の日になるとあらゆる異能が歪む、というのをな、ニュースで見たことがあるんだ。って言っても昔の話だけどな」


にゅーす?恐らく掲示板みたいなものか。

「満月の日と言ってもそれは数日続くし、朝でも昼でも期間内であれば起きてしまうんだと」


「歪むって言っても大したことはない…が、稀に大きな歪みが発生するらしい」



「まあ一種の都市伝説にもなってる。頻繁に起きたりしてないからな」



「この時代にもあるならそれかもしれない…って思ってよ」



フォルテが自ら使った魔力か、用意された魔力か、分からないが…
確かにフォルテが行った日は満月だったかもしれない。
朝昼晩、いつやったんだろう。
そういうのはラムズやフォルテ、ゼイルの仕事であって、オレの役割じゃあないからなー。

まあいいや。フォルテが逃げない限りは聞けるからな。