RECORD

Eno.183 苧麻(ラミー)の記録

ヘメロカリスの手紙




どういう方法かはわからないが、見慣れた赤いヘメロカリスの封蝋の手紙が荷物に入っていた。

中には、ハーデンベルギアの花が一房。


ヘメロカリスの、封蝋





はは、主様あるじさまはお見通しか



この世界に来れたということは、僕のいた場所から何らかの経路が繋がっている。

そして、飛ばされたのであれ何であれ、ここへ訪れている者たちの世界へも、何かの道は繋がっている。
門で阻まれたりしている可能性はあれど。


そこまでは頭で理解できていた。


ただ、その可能性に挑むにはあまりにも。


あまりにも、突然、すぎて







ハーデンベルギア運命の出会いの花言葉を持つ、幸せが舞い込むの花。

つまり、主様あるじさまは、それでわざわざ手紙まで飛ばしてきたんでしょ?



今、異世界にいる僕の背中を押すために。


まったく、いつも

世話焼きで心配性なんだから、主様あるじさま



『そんなことわかってるよ』

と言いたいところだけど

そうじゃないから、これ送ってきたんだろうね



全く、どうやって見てるんだか知らないけど。

僕もわかってる。だから大丈夫だよ