RECORD
Eno.322 シータの記録
餌
昔、エサ呼ばわりされたことがある。
オレじゃないオレは、何人かそいつに食べられた。
食べられたというのは文字通りの意味だ。
もちろんオレは自分のことをエサだなんて思っていないけど。
オレにとって誰かに食われるかもしれないっていう恐怖は、すごくリアルなものだ。
それに、人間なんだから、エサを食べさせられる身分でもない。
エサ、って言われてパンの耳を与えられた。
そいつの手から、その“エサ”を食べてると、なんだかすごくドキドキして、一方で腑に落ちる気分だった。
持ち帰りたいとか飼いたいとか食べたいとか言われまくってる。
冗談のつもりかもしれないけど、オレは本当にひとりの人間としてみなされてないんだろうな。
……それは悪いことなんだろうか、と、思い始めてる。
オレじゃないオレは、何人かそいつに食べられた。
食べられたというのは文字通りの意味だ。
もちろんオレは自分のことをエサだなんて思っていないけど。
オレにとって誰かに食われるかもしれないっていう恐怖は、すごくリアルなものだ。
それに、人間なんだから、エサを食べさせられる身分でもない。
エサ、って言われてパンの耳を与えられた。
そいつの手から、その“エサ”を食べてると、なんだかすごくドキドキして、一方で腑に落ちる気分だった。
持ち帰りたいとか飼いたいとか食べたいとか言われまくってる。
冗談のつもりかもしれないけど、オレは本当にひとりの人間としてみなされてないんだろうな。
……それは悪いことなんだろうか、と、思い始めてる。