RECORD
祭典世界のリドル【その6】
うたげ。たのしむ。くつろぐ。

【11/20-21真夜中の記録】モダンエリア
「…うむ。」
手元に言葉を走り書きして、思案していたが。
「久しぶりに、少々舞ってみるとするかね」
「カァ」
いちわのしろがらす、リドルごしゅじんの帽子の隙間からちらりと顔を出します
ごしゅじん…座長というより、料理人か戦人だもんねえ、さいきん。大丈夫?うでまえ、にぶってんじゃないの?
>>176641
「はっはっは。そうだな…鈍っている気はするな!」
毎日がお祭り騒ぎのここでは。芸人が何かを披露するまでもなく
「だからな、誰もいないところで静かに舞いたくもなるものだよ」
しんと静けさだけが響く空間。すっくと立ち、帽子を外せば。その穴に向かって呼びかける
「鈍っているのは、吾輩だけじゃなかろうよ。ダウト、君も舞いたまえ」
>>176693
「カァー?」
えー?もう夜更けじゃないのよ
ダウトねむーい
>>176702
「この世界は、言葉が消えゆく世界。今舞えば、明け方には幻となろう」
カツ、カツと足音を響かせ。リズムをとる
「それに吾輩の舞は、面白いものではないからな。静けさこそ似合うもの」
>>176733
『カァ」
ふーん?そうなの…。まえの場所では、結構派手なのも踊っていた気がするけどっ
今日はなに踊るの?
>>176779
「カァー」
そりゃ、いそいでやらないと冬になっちゃって
外すやつー!!もう秋もたけなわだからねえ
しょうがないなあ、ダウト手伝うよ
帽子の穴から顔だけ出していましたが、バサバサと舞い上がり。
ごしゅじんのまわりを
ひらりひらり、とびました
「過ぎる季節、幾重にも映る幻燈。忙しき日々に忘れ去られる、愛おしきそれらに、想いを込めて。
秋の朝、街路樹に散る黄色の舞から」
そう告げれば、いつの間にかこの空間は舞台に変わり。
周囲には楽しげな音楽が流れ、柔らかな光が降り注ぐ
♪「銀杏舞い散る朝日の光に映える
あなたの手を振る姿は麗しく
その背に幸あれと
此方も手を振る」
背を向け、帽子を右手に挨拶するよに大きく振れば。
人々の挨拶する様な騒めく音に混じり、陽気なジャズが流れ
>>176885
「カァ♪」
しろがらすも、楽しげに宙を舞います
その羽をひとふりする度に、
どこからか銀杏がひらりはらりと
降るのでした
やがて陽気なメロディーは止み、凛と周囲に琴の音色が響く
柔らかな時は終わり、激しさを増す嵐の様に。
黒い鴉達が舞い踊り、やがてそれは消え行きㅤ────
訪れた静けさの中、ひとつの紅が新たな刻を告げる様に
>>176922
「カァ♪」
あかいはっぱ!もみじ!きれいだねえ
しろがらすは ひらりと
いちまいの もみじを 降らせました
はばたく度に、それらも舞い踊り
まるで劇団鴉座に紅葉座が加わったようです
♪「紅葉舞い散る水辺の傍に寄る
あなたの揺れる姿は朧(おぼろ)げで
重なる紅(くれない)を流すよに
吹く風をじっと見る」
ざああと鳴るよな風の音に。ざわわと鳴るよな落ち葉掠る音が重なり、鳴り響く琴の音色は留まらぬ時の流れにも似て。
運命にただ、翻弄されるかの様な幾重もの紅が踊り
此方もそれに合わせて歌いながら、ひらりと宙へ
やがて激しき時は鎮まり、音は消え失せ。
再びの静寂が、舞台を支配する
周囲は暗くなり、夜闇の訪れを予感させ
眠る安らぎを運ぶ様にㅤ────
>>176992
「カーァ」
しろがらす、ゆうがたに鳴く様なこえでないちゃうよ!
みんながおうちに帰りたくなるような声でねえ
かぁ!
そして、ごしゅじんのてつだいも忘れずに!
かさかさになった、ちゃいろのはっぱを
飛びながら、一枚、二枚、降らせるのさあ
♪「枯葉舞い散る斜陽の狭間に握ぎる
手の触れる温度は愛おしく
悠久の刹那を永遠に変え
この心に刻み込む」
中央で静かに立ち、右手を胸に当て、やがて左手を重ね。
歌い終えれば、かるく俯き目を閉じた

舞台は更に暗くなり、やがて完全に闇に飲まれ。
僅かに風が吹けば、落ち葉の掠れる音が
別れを惜しむかの様に幾つか鳴った
今宵の幻燈は、これで【おしまい】