RECORD

Eno.57 ラト族のキャロの記録

◆ある日の3人・1

その日は3人で依頼を受けていた。
ゼイル、ラムズ、そしてオレキャロだ。
この三人で依頼を受けることは珍しかった。
他のヤツらは依頼だの、本業だので忙しかったんだ。

依頼の向かう途中、休憩を取った。
そこでゼイルはふと笑顔で

「なあラムズ、銃の使い方教えてくんねぇ?」


と言った。

こうしてオレは食事の支度を始めた。言われてなかったけど、せっかくの休み時間だ。
フォルテから貰ったバリア玉を割って、周囲にバリアを張った。
これで魔物からの襲撃はほぼ無くなるんだ。

「ええっ!?いや構わねーけど」


突然の頼みを受け入れるラムズ。
銃というのはそんなに普及しているワケではない。
それなのに銃を学びたいのは何故だろうか。

「というか何で銃なんか学びたいと思ったんだ?」


「いやあ銃のやり方を教わりたくてよ。皆の武器を把握しておきたくてさ」


「そういや数週間前にオレのナイフさばきを教わったもんな~」


「ラムズ、教えてやってくれよ。これであとはフォルテロッド・杖だけなんだ」


「わーったよ。んじゃゼイル、まずは実際に持つより、銃の構え方だ。銃は弓より危険だからな――」



こうしてラムズの銃指南が始まった。
そしておよそ数十分後。
今から「銃声を鳴らすぞー」とラムズが言ってくれたので、耳をふさいだ。
ウサギはでかい音に敏感なんだ。



ゼイルがラムズの銃を借り、構えて撃っていた。
とは言っても弾は入っていないとのこと。

「……」


「わあすげえ…」


いやお前が驚くのかよ!
すごい真剣な顔してたけど!!?


「ラムズっていつもこんな風に敵を撃ってるのか」


「そうだけど?オレの世界じゃ弓も魔法もほぼなかったからな。廃れた、って言った方が正しいか」



「なるほどね。んじゃもうちょい教えてくれ」


「よし。なら構え方をもう少しマスターしようか。実践はこの場じゃなくて別の場所の別日にやろう」



「りょーかい!ホント助かるわ!」



その間にシチューは出来上がりそうだった。フフ、速いと思うだろー?
ラムズの持ってきた鍋がすごいんだ。
あ、そうそう。人参(生)は全部食べたけど許してくれ二人とも。
オレ人参が大好きなんだよ!!!