RECORD

Eno.48 魔導士テオの記録

ダニエルの記録

「テオ、そろそろクリスマスの計画を立てましょう」


「テオ…どうかしたのですか?」


しかしテオの声は返ってきません。
いつもなら「なんですかー?」や「今いきますーー!」と返ってくるはずなのに。

(転移魔法で勝手に消えた?いやテオはそんな事をしたことがありません…)


確かにテオは無詠唱で転移魔法を使えます。
しかしここから転移魔法を使うなら帰る時だけ。

――ふふ。実に真面目な弟子後輩ですよ。

それはそうと。
テオの着替える場所へと足を運びました。
もしかしたら何かあったのかもしれない。
まさか……!?

「テオ!一体どうしたという――」



駆けつけたら、その場所にテオはいませんでした。
忽然と消えたのでしょうか。
いや先ほどまでテオの魔力はあり、今でも残っています。
転移魔法を使った時は魔力を残していくのですが、それは感じられませんでした。
ではテオはどこへ行ったのか。
調べてみたところ、攫われた形跡もなく。
つい先ほどまでそこにいたのです。

「……またどこかへ行ってしまったようで」



何かの要因でテオはどこかへ行ってしまったのです。
以前、似たようなことは何度かありました。
今回はまた別のケースですが…とりあえずこういう場合は旅行いった気分で帰ってくるはず。
クリスマスの計画はとりあえず書き進めておくとしましょう。