RECORD

Eno.183 苧麻(ラミー)の記録

記録6-シュラインエリアの浮遊島



この世界に来てから、気に入って定住していた『シュラインエリア』
『トーヨー』とか『ワフウ』のことはよく知らないけれど、ここへ来てヒトの世界の様々な文化を教えてもらった。


シュラインにある建物は『パワースポット』といって、祈りをささげる幸運のフィールドが展開されていること。

僕が主様からあてがってもらったこの服は『サブカル』というらしい。



そういえば、彼女と初めて出会ったのも、よく話す仲間と知り合ったのも、このシュラインだった。


あの浮かぶ島が上空から消えてしまうのは寂しさもあったけれど
いよいよ最後のエリア、みんなここに集まってきていて。
あんなに遠かった浮遊島が、みるみるうちに低下してきている気がした。

知ってる。ここは『本気を出す』っていうんだよね


僕は改めて武器の性能を見直し、皆が強いと人気の『大錫杖』と『杵』を使って新しい武器を用意した。
なるほど、攻撃力の数値が500近くなると、だいぶ安定したダメージを出せるみたいだ。

思い入れ、なんて、僕にあるかどうかはわからない


だけど

これをヒトは『思い出』っていうんだ



浮遊島は墜落し、跡地から温泉が見つかったらしい。
どこに落ちてくるのかという話になっていたけれど、ちょうどシュラインの奥に浮かんでいたからか、瓦礫で何かが下敷きになったりも、僕の知る限りでは無かったようだ。

シュラインでは酒も充実していたから、見つかった温泉に浸かりながら、めいめいが楽しんでいる姿が見えた。

覗いてないよ?
もっとも、どのくらい僕が男だと思われているかは、あやしいけどね


最近の悩みの種でもあったけれど、そこは気にしないことにした。