RECORD

Eno.57 ラト族のキャロの記録

◆ある日の3人・2

ラムズがゼイルに銃を教えて数十分ほど経った。
だいぶ慣れてきたようで低姿勢のとき、
物陰に隠れながらの時など…色々な場面での撃ち方を学んでいた。


オレから見てだいぶ上手になっていた。
ゼイルが元から銃士だったんじゃないかって思うくらいだ。

「なあゼイル…短時間ですごく上手くなってねえか?」


「そうかァ?これもラムズの教え方だな!」


「お、おお、オレの時代なら銃は訓練だからな。
カリキュラムを組まれて…そんでそれに沿ってトレーニングしていくんだ」


「『凄腕のガンナー』を目指すにはそうするしかないんだ」


このラムズ、照れ屋さんなのかもしれない。

かりきゅらむ、って魔物みたいな名前だな)


「って感じだからな。ゼイルなら構え方がもう上達しているんだ」


「ま、ここまでにして飯食うか」


「おう。ラムズ、ありがとな」




「おう!二人ともお疲れさん!シチューできてるぞー!」


「キャロ!酒は!?」


「あるわけないだろ。帰ってから飲みなさいよ」


「…だよな~」


「相変わらず厳しいな、キャロは」



その後三人で鍋を囲み、シチューを食べた。

「うんまーい!いやあ外で食うシチューって最高だな!」


「なあこのシチューさ、なんで人参だけないんだ?」


「人参ならオレの腹の中だが?」


「人参だけ勝手に食うなよ。3人のだぞ?」


「オレにシチューを任せるとこうなるのだよ、ラムズ君」


……他の3人仲間たちには注意喚起として言っておくからな?」


「まあまあ、今回はいいじゃねえの。今度からキャロがいる時は人参抜きのシチューにしようぜ」


「ええっ!?人参抜きのシチューなんかただの牛乳じゃないか~!」


「ゼイル…厳しくなったな」


「いんや、代わりにキャロの好きなリンゴ入れてみようかと思ってよ。色々試したいじゃねえか」


「流石だぜ!あとでゼイル君にはいっぱいもふらせてやろう!」


「キャロが調子に乗ったな…」


「不味かったら次からシチューは人参抜きだけどな」


「ひえ~~~。リンゴが入れば美味いだろ!カレーが大丈夫なんだからさぁ!」



そんな会話をしていたら、鍋のシチューは空っぽになった。
あっという間の時間だったな。