RECORD

Eno.339 夢幻座長 リドルの記録

祭典世界のリドル【その8】

───『祀』の章
まつる。まつり。神としてまつる。

【11月29-30日夜】シュラインエリア真下・ミステリーエリア深淵

「…そこに、いるのだろう。我が主の敵よ」


古来より人々を欺き、神に成り代わろうとした反逆者あくまは。
祀られる場所にいることを好んでいて


『はは。持ち場を離れて、挙げ句この世界にまで来るとは。
 歓迎するとも……何なら、ずっと居ていいのだぞ?』


嘲る様な調子の声が、何処からともなく響き渡る

『ここでは、われがニンゲンに約束したことが叶う。
 そう、人々は神の様になることが出来るし
 例え死ぬ様なことをしても、死ぬことは無い
 何処まで堕落しても罰を受けることも無い

 望み通りだ、そう思わないかね?』






「今や恐ろしいことになった…これが人間の望んだことだとでも?」




『連中が選び、好んでやっているのだ。此方こちらに責任は無い
 お前も我らに迎合するが良い。
 そして滅びる前に一時の快楽を享受したまえ。楽になるぞ』





 選ばせる?いや…突き落とすようなことをしながら。よくも


「断る。例えお前たちにこの命を断たれるとしても。
 我が主の元に戻ることを望む」




『そうか。それはそれは…ふふ』




ここで微睡まどろみ、滅びるなど真っ平御免だ
戻った現実で、連中との熾烈しれつな戦いが待つとしても
まことの神と共にあり、人間らしくあることを私は望む


だから────





今は皆にさよならを、微笑ほほえんで言うとするかね