RECORD

Eno.57 ラト族のキャロの記録

~はじまり~

オレは追いかけていた。
何ってそりゃダンジョンのお宝だよ。
お宝をゲットしたと思ったら落としちまってな。
金貨が転がっちまったんだ。
あ~!大事なお宝は逃したくな~い!

そう思っていたのか、先に暗い穴があったことに。オレは気づかなかった。

「ああ~~~!!!」



イデアのように飛べないし、
フォルテのように魔法で浮遊なんてできっこない。

気づいたときは空中で。
ジャンプなんて出来たもんじゃなかった。
――壁も遠い。足か手さえ届けば、捕まるかキックして飛び上がっていたところだが。

ああ、ラト族自分も結局は人間と変わらないな、と思った。

べしゃっ

……気づいたらこの地にいた。
高いところから落ちたと思ったけど、意外と衝撃はなかった。
何で助かったとかそういうのは不明。
だけど気にしないことにした。

なんてたってオレは最高にカッコいいからな!