RECORD

Eno.57 ラト族のキャロの記録

あいつがいない時

孤島へ行ってしまった(と後から発覚したが)相棒がいなくなった。
ギルドや宿舎にいつもいるセーラー服の男はいなかった。
窓に向かって

「ゼイルが本当にいなくなるとはな~」


と呟いていると。

「そーんなに心配なんですねぇ?」




やば。ゼイルの女(恋人)が話しかけてきた。
平常心を保とう。いきなり後ろから刺されてもおかしくない…が、彼も仲間だし
そんな野蛮なことはしない。頼む~しないでくれ。

「イデアか。ゼイルって男は唐突にいなくなるような人間じゃないからな…」



「ちゃ~んと食って飲んでるか心配なんだ」



「なにをおっしゃいますやら。あの人は生きてますって」



やけに自信があるなと思ったな。
恋人だからか?それとも未来予知で分かっているからか?

「信じて待ちましょうよ。ね?信じれば必ず救われます。つまり帰ってきますよ」


イデアが信じるなら…オレも信じてみよっかね。、ま、イデアよりオレの方が可愛いからな」


「このウサギさんは可愛くないですねぇ。ミートパイにしちゃいますよ?」


(この天使ってばホントおっかねー!)


「本気でオレを食べ物にするなよ…。でもまあ、イデアもありがとな」



仲間に元気づけられてる気がする。
オレが心配性なんだろうか。
人間を心配するウサギ自分。オレは…さみしがり屋なのか?