Eno.84 作家T

嵐の話

 今は嵐だ。
 ありがたいことに他の方々のおかげで雨水を貯める器を確保できていることもあり、雨水をためて過ごしてもいい。いいとは思うが、先の嵐でひどい目にあったため、今はこうして大人しくして記録をしたためている。そのときに負った傷は少しだけ癒えた……と、思う。まだ少し青いが。
 拠点に集う人々のおかげもあり、この島での生活をなんとか乗り切れそうだと感じている。まだ彼らとの時間を味わいたい。来ている救助船に乗るタイミングを伺っているのは、そのためだ。ただ、自分は彼らより少し早めに船に乗るのだろう。
 なんとなく、そんな予感がする。