Eno.356 第八使徒

苦痛

ここでは異様に体力の消耗が早い気がする。
それに、この場所もかなり大きいらしい。

極度の空腹、渇き。
野生動物程度に遅れをとる、弱い自分。

精神的苦痛。
夢の中なのに、だからこそか、増幅してより苦しめる。

海の方を見ていた。
船が見えた、蜃気楼だったが。

また彼女がいた。
後ろ姿すらぼやけていたが、そうだと嫌でも分からされた。

胸から血を流していた。
明らかに刺突が原因の。

……夢の中だ、所詮。
いっそここで野垂れ死ぬのも定めかもしれない。