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僕を助けてくれたひとは、迎えに来た船に乗って、待っている人のところへ行くみたい。
船の近くへ行ってみたら、船に乗ってきたひとが、僕も船に乗ってもいいと言ってくれた。僕がいた海へ連れて行ってくれるようだ。
ここは、生きものの気配がたくさんあるけれど、いっしょに生きていくようなひとはいないようだし、ただ慣れていないからなのかもしれないけれど、僕がここで暮らすことは難しそうだ。
せっかく助けてもらえるのだし、無理をしなくてもいいだろうから、僕も船に乗せてもらうことにした。
がんばっても、できないことがたくさんある。
僕は陸のことをよく知らないし、無理をするつもりもない。
毛皮が見つからなかったら、陸で暮らさないといけないかもしれないけれど、陸で暮らすなら、助けてくれるひとが近くにいてほしい。
あのひとが教えてくれたとおり、陸にもやさしいひとがいるし、僕も陸のひとと仲良くなりたい。僕にも助けてあげられることがあるなら、助けてあげたい。
僕がいた海へ戻ったら、僕の毛皮は見つかるかな。
見つかっても、陸で暮らしてみたいな。
陸にいたら、あのひとにまた会えるかな。
それにしても、陸は見たことのないものがたくさんあって楽しい。
体が濡れると冷えてしまってつらいから、濡れないようにしないといけないのは少し面倒だけれど。
陸で暮らすなら、できればここより涼しいところがいいな。