Eno.84 作家T

星の記憶

 資材を大量に使ってつくられる、奇跡のような品。それは、星の記憶という、ものだったらしい。
 それのもたらした光を、我々は見た。それが降らせる光を、我々は確かに見た。そして確かにこう思った。美しいと。綺麗だと。まるで奇跡なのだろうと。

 最初にこの島に来た時はどうなることだろうかだとか遺書だとかそういうことを考えていたような気がするが、そんなことを忘れさせるほどに素晴らしいものを見た。
 島流され生活も、悪くはないと思えた。