Eno.20 シャクレーゼ・ラスティ

島での最初で最後の記録

ここに流されて。

沢山の、仲間と、見知った友人が出来て。

あの猫さんにも、ユヅルさんにも会えましたが。
ゼーレさんにも、会えるとは思っていなくて。

この島で来てから、色んなことがありました。
嵐が来ることもあったり。

悠人さんやお爺さんがはしゃいでたり。
真司さんが怪我を直してたり。

ユヅルさんと猫さんは自由気ままにしていて。

あいらさんは真司さんと仲良くなってて。


そして、ゼーレさんは。
私にも、皆さんにも、気を使っていて。



……離れるのが、寂しい。





これからも、私は、迷うたびにどこかの世界へと流れていくのでしょう。
今回は、嵐に巻き込まれてここにたどり着きましたが。

……それでも、皆さんと離れるのが。
……ゼーレさんと、離れるのが。



寂しくて、不安で。
もう少しだけ、この時間が愛おしい、と思ってしまうのは。

私の、エゴなのでしょうか。





「……なんて、私らしくないですね」




……なんて。


でも、皆さんの指輪も。
ゼーレさんと私の、お揃いの指輪も。

今は、こうして、迷った道しるべとして。
きっと、守ってくれるから。













__どうか、この島の名前のように。
皆さんの『道』が、交えますように。
皆さんが、この経験が、道しるべとなりますように。


今は、一旦お別れだから。
また、会えると信じて。

この記録を、つけようと思います。

__シャクレーゼ・ラスティ