Eno.97 ドクターオリネ

島-追-

無人島で生活、というと、
かつてのデスゲームのことを思い出す。

あの時の私はまだ血気盛んで、
私より優れた男でなければいけない、付き合う価値はない、
と断定して、
そんな私だったから、恋人もできるはずもなく、
それでも賢く聡明で優秀な私は邪魔者をなぎ倒し、
売名をするだけして帰りついた。

まあ、同業者たる配信者に関しては、
そう悪くもない、と思っていたが。過去の話だ。

補記:別に悪感情に変わったわけでもないが、
   いい人なんて言うとユキが嫉くかもしれないからな。


それが、同じように無人島で、
今度は彼氏とここにいる。
もっと長引くと思っていたが、
キャンプファイヤなどを置いていたら船がやってきたでやんの。
二日で来るとわかっていたら、
もっと刹那的に過ごしていたものを。

まあ、いい。
ユキが私のことを大好きなこと、
……私がユキのことを大好きなこと。
それを再認識した、いい思い出になるだろう。

今度は無人島ツアーとか、キャンプも悪くはないだろうな……。