Ino.118 無名の島
陸の孤島から海の孤島へ。霧と断崖に阻まれた世界は、水と未知に阻まれた世界へと。
STATS
2人 / 人数
カジュアル / 難易度
スモール / 広さ
OVERVIEW
…… ざん … ざ ざん
ざ ぁ ……ざざ ん……
微睡む意識の中、彼方から聞こえたのはきっとそんな音。
聞き覚えのある/聞いたことのない、音。
……潮騒の響き。
それはきっと、今生きる場所では/生まれ育った場所では、聞けぬ音。そのはずのもの。
その音の意味を知るのはきっと……砂浜の片隅で、目覚めてから。
--
※ここは身内島です※
ある閉鎖環境から閉鎖環境へ転移、或いは同じ夢を共有することとなった2人の島。
僅かな魔法、あるいは技術は使えつつも、状況を大きく変えられるほどではなく。
かと思えば、身体は健康体に近いような、一般人に近いようなものでもあり。
今までとは違う状態、違う状況で、どう過ごすのか。
はてさて――――――島のみぞ知ること。
--------
■エピローグ
願いが、思いが、記憶が、あるいは他にも。二人の手の中、希望の宝石に願いを込めたおまじない。
世界の日が落ちる夕暮れの中、夜の帳とともに瞼を下ろして。
進む、進む 小舟が進む
夢の中を 思いの中を
記憶と 時間と 世界の狭間を
小舟は、世界のおわりとともに”星海”を進む。
青年と少女は手を離すことなく、現実へと戻っていく。
そうして……………………
────────────
────────
────
眠りから覚めれば、いつも通りの天井。
代わり映えのない世界。変わるはずのない世界。
……長い、夢を見ていた気がする。
憶えてはいないけれど、胸にはどこか温もりが残っていて、少し不思議に思ったりするのかもしれない。
青年は、夢を見るだろうか。少女は、夢を見るだろうか。
なにか、幸福な夢をみたのだろうか。
答えを得る術はないけれど。
……でも、今日の一歩は。いつもより、軽やかだったかもしれない。
深い霧と雲間を掻い潜り、光が窓から僅かに射し込む。
微かに見えた太陽は……なんだか、いつもより柔らかな光を纏っているように見えた。
……希望の宝石はきっと、いつだって貴方達の頭上に。
嗚呼、刹那の幸福・夢の永遠。はや届かぬ星海よ。
どうか、導かれた二人に、幸いあれ。