Eno.348 エレオノーラ・ローレンの日記

記.1

エレオノーラは激怒した。
必ず、かの 邪智暴虐の相手を除かなければならぬと決意した。


エレオノーラは政治がわからぬ。
いや、分かっているつもり、だった。
ただ、向こうはそれより上手だっただけで。


一時は神の預言者、神の代理人とまで持てはやされたシビュラの身は、
太陽神の求婚を拒んだ古代の王女、カッサンドラのごとく、人々から不信の眼差しを向けられるようになった。
そう、仕向けられてしまった。


挙句の果てが、今ここにいるこの状況。
要は嵌められたのだ。罠に。


一人ではなく、協力者がいるのが煉獄中の幸いか。


「なんとしてでも、生き延びてやるわ」