Eno.378 白波の眷属の日記

ささやき

小屋に落ちている貝殻を耳に当てると、かすかに会話が聞こえる。



「きっと、ぼく」
「あのかたにゆるしてもらえない」




「あのかたというのは、だれ?
 なにを許してもらえないの?」




「……?
 へんじはないね……
 こえ、聞こえなくなっちゃった」