無人島と、流れ着いた人びと
無人島に着いて半日ぐらいが経ちました。
ようやく少し、落ち着いてきました。
餞別に貰ったペンとノートは無事でしたので、記録を付けておきたいと思います。
気が付いたら海……砂浜にいて。
僕以外に4人のひとがいました。
皆様も、場所に心当たりは無いようです。
レナードさまは、僕に初めに声をかけてくださった方で、大人の男の人。
村の外のことは良く知らないとご謙遜されておりますが、
僕と同じく、初めて海を見たそうで、一緒にがんばろうと言ってくださいました。
イザベラさまは、力強く、自信を与えてくれる大人の女の人……吸血鬼だとおっしゃっていました。吸血鬼……本やお話の中では、人間の血を吸い、神と敵対する悪魔だと聞いていましたが、ザベラさまは優しいお姉さんとしか考えられません。
サクヤさまは、その犬のような耳から人狼かと思ってしまいましたが、ご本人によるとヒノモトという国の、ムサシという町から来た『人間』であるとのこと。失礼な事を申し上げてしまいましたが、お気を悪くされた様子もなく、とても冷静でいらっしゃいます。
リリルカさまは、冠を被って埋まっていらっしゃいました。
高貴なご身分なのではと思います。僕と《神の愛し子》の皆様を比べるのは畏れ多いことですが、
リリルカさまの言動や知識……常識、が、僕と一番似ているように思います。
照りつける太陽、波の音、果樹園や畑とは違うかおりのする森、手入れのされていない土地。何もかも、何もかもが修道院とは異なっていて。
見るもの、聞くもの、図鑑や絵本で見たものと似たものもあれど、話にも聞いたことがないことばかり。
それでも、水を汲んだり、食事を作ったり、木を切ったり、レシピにそって工作をしたり……できうることはがんばりたいと思います。
レナードさまに言われました。
海を見たとき「良かったな」と思えるように。
皆で脱出しようと。
がんばります。
ようやく少し、落ち着いてきました。
餞別に貰ったペンとノートは無事でしたので、記録を付けておきたいと思います。
気が付いたら海……砂浜にいて。
僕以外に4人のひとがいました。
皆様も、場所に心当たりは無いようです。
レナードさまは、僕に初めに声をかけてくださった方で、大人の男の人。
村の外のことは良く知らないとご謙遜されておりますが、
僕と同じく、初めて海を見たそうで、一緒にがんばろうと言ってくださいました。
イザベラさまは、力強く、自信を与えてくれる大人の女の人……吸血鬼だとおっしゃっていました。吸血鬼……本やお話の中では、人間の血を吸い、神と敵対する悪魔だと聞いていましたが、ザベラさまは優しいお姉さんとしか考えられません。
サクヤさまは、その犬のような耳から人狼かと思ってしまいましたが、ご本人によるとヒノモトという国の、ムサシという町から来た『人間』であるとのこと。失礼な事を申し上げてしまいましたが、お気を悪くされた様子もなく、とても冷静でいらっしゃいます。
リリルカさまは、冠を被って埋まっていらっしゃいました。
高貴なご身分なのではと思います。僕と《神の愛し子》の皆様を比べるのは畏れ多いことですが、
リリルカさまの言動や知識……常識、が、僕と一番似ているように思います。
照りつける太陽、波の音、果樹園や畑とは違うかおりのする森、手入れのされていない土地。何もかも、何もかもが修道院とは異なっていて。
見るもの、聞くもの、図鑑や絵本で見たものと似たものもあれど、話にも聞いたことがないことばかり。
それでも、水を汲んだり、食事を作ったり、木を切ったり、レシピにそって工作をしたり……できうることはがんばりたいと思います。
レナードさまに言われました。
海を見たとき「良かったな」と思えるように。
皆で脱出しようと。
がんばります。