Eno.595 回向の日記

██な海、『███████』

記憶が色褪せていなければ、この海はただの人間が長く過ごせる場所じゃない。

祝いの世界ほど理不尽ではないけれど、人の命を容易く奪う脅威には事欠かない。


ボトルメールの文面からも然り。
自力の脱出か、助けを求めるか。とにかく手段を考えなければ。

それとこの海は、人を引き摺り込む、奇妙な……「魅力」があるようだ。
うつろなものほど、軽く、薄く、飲み込まれやすい。

……それがしたいことなら、とは思うが、一応気には留めておく。


だけどひとつ、安心したことがあるなら、
巡視船が今も活動を続けてくれていること。感謝だな。

……いや、感謝は見つけてもらってからした方がいいのかも。