Eno.1073 府高木 西三の日記

帰る、ねぇ……

 まだ1日目の昼が終わるとこで、最長1週間。
 まぁでもそうだな。ちびっこの「すぐ」は日が暮れるまでだ。
 日が暮れたら家に帰る。それが当たり前なんだから、親はちゃんとしてるんだろう。
 相変わらず、俺自身に関する記憶は戻る気配が無いが。

 まぁとりあえずは当面というか、目の前の事だ。

 雨が降りそうな感じというか、どんどん曇って来てるからな。
 日が暮れただけじゃこうはならないだろ。つまり、雨が降る。
 真水を手に入れるだけでも一苦労なこの無人島じゃ、恵みの雨かも知れないんだが。

 とはいえ、それは雨を凌ぐ事ができりゃの話。
 一応雨風凌げるようにはしたし、焚き火はちゃんとついてるしで、たぶん大丈夫だと思うんだが。
 それをもうちょっと大丈夫にするのに木を切って来たんだけどな。
 しっかし石の斧って使い辛いのな……。
 誰か鉄の斧を作ってた気もするが、聞けなかったからなー。

 まぁいいや。とりあえず仕事はした。
 何か倉庫にレインコートあったし、雨の中の方が人の気配が消えるのか、良く釣れるって話を聞いた覚えがある。
 どこで聞いたのかは思い出せないが、やってみる価値はあるだろ。

 腹減るのが一番良くないからな。喉乾くのもだが。