Eno.43 オルテンシアの日記

教皇庁指定異能『Oriax』

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神曲ですよ。神曲。ダンテの。
ヒューマニズムとかネオプラトニズムとか、
そおいった批判はお偉いさんに任せておくとしましてね。

マーレボルジェの第三の嚢。まア地獄です。
沽聖者は逆さまにこうねえ……穴の中に入れられるンですがね。
大いなる法衣をつけし者は金銀のために麗しき花嫁を売っぱらった……てえワケでして。

聖職売買。言わずもがなですよ。
魔術師シモン。シモニアの語源となったサマリア人は
聖霊を穢したという永遠の罪を背負っているわけです。

ははは、まさかねえ今の世に現れるなんて。よりにもよって神の御前に。命知らずにもねえ。
ま……というわけでそういう名前なんですこの異能はね。
大層な名前をつけときゃあヤツも下手な真似はできないでしょ。そういうコトですよ。


聖伐・奉納省第五位グアルティエロの言

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20▓▓年に行われたコンクラーヴェで『Oriax』が確認された問題は
カトリック教会の歴史を揺るがす大事件となりました。

教皇選挙の参加者である▓▓▓▓▓・▓▓・▓▓大司教が悪魔憑きであったことを教皇庁は認めていませんが、
『Oriax』の発覚後、枢機卿▓▓▓名の宿舎の移動と術式妨害が速やかに行われ、
以後システィーナ礼拝堂とサン・マルタ館には祓魔師たちによる厳重な警戒態勢が敷かれました。

聖伐・奉納省グアルティエロ祓魔師との交戦により『Oriax』は討伐されましたが、
聖座の侵入経路や枢機卿への接触方法は完全には解明されていません。
しかし現時点で目立った被害は少なく、▓▓▓▓▓・▓▓・▓▓大司教の肉体には傷一つついていなかったと記録されています。

教皇庁が現在把握している『Oriax』の特徴は以下の通りです。

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(1)潜伏期間中、寄生先の人間は一定のルーティンを厳守しなければならない。
   内容に規則性はなく、術者は一種の強迫観念から特定の行動を起こすと予測される。

(2)異能発現後、術者の多くが人が変わったかのような状態になる。
   悪魔憑きの例においてはありふれた現象だが、
   事業の成功、地位の確立など、術者の年齢や職業にかかわらず
   『Oriax』の異能は発展性のある効能として機能する。

(3)契約の内容は非常に曖昧な異能と推察される。
   一方的に地位や権威を与える異能は19▓▓年代に活躍した
   アメリカ出身の女優も保有していたとされ、
   寄生先の肉体に執着する『Oriax』の性質と一致する。

(4)能力の全てが不可視であり、
   同時に『Oriax』が通過した全ての場所で異能の発動が確認されている。
   システィーナ礼拝堂からの逃亡時もあらかじめ予測していたかのように
   逃走経路を移動している。

(5)術者の肉体の保護を最優先し、本性の出現を嫌う。
   そのため有害性が低いと判断した場合は無闇に攻撃せず監視下に置くことを推奨する。

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羨星術シモニア・ガイド
星に通じ、人を変える力から付けた──などと言うのは祓魔師どもお得意の建前でございましょう?
大司教様がその後どうなったかなんて記録が一つも残っていないあたり
わたくしの涙ぐましい努力も水の泡です。

でもわたくし、一途ですので♥
今の身体でにっくき熱心党の祓魔師と戦うことは
このバカンスに免じてやめて差し上げます♥

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↑(笑)
クサい尾っぽ巻いて逃げた72柱風情モドキが何か言ってんだよね。
つか何で居んだし。ココってば寄せ書きコーナーじゃなくね? まアいっか。

悪魔ってさあ、悪魔チャンしてる時点でイチズじゃないワケで~おお欺瞞欺瞞。
追い出される度に、そオ、とっかえひっかえ、ピュータン極まれりッてな。
お熱だった大司教サマも今頃地獄で独り身でやーのねえ、お気の毒に。

たとえば、いやはやってヤツ。

こうもケツが軽い割に執着ばっかしてんの凄いわ。
顔合わせるコトありャ交際人数でも訊いてみよかな。

キミかわいいね、どこ憑き? 今暇? てか退散してる?


聖伐・奉納省第六位メダルトの言