曇天のリコレクト
雨の匂いがする。
こんな天気の日には、外出はおろか、窓も開けなかったものだから、
しずくが草木を打つ音を聞くのだって、いつぶりだろうか。
それだけじゃない。
同年代の子どもたちと話すのも、
私を平べったい目で見ない大人たちと話すのも、
いったい、いつから。




みんな、とても素敵な人たち。
こんな状況でも、皆が頑張れば、どうにかなるような気がしてくる。
誰も彼も誠実で、裏のない、……。

こんな天気の日には、外出はおろか、窓も開けなかったものだから、
しずくが草木を打つ音を聞くのだって、いつぶりだろうか。
それだけじゃない。
同年代の子どもたちと話すのも、
私を平べったい目で見ない大人たちと話すのも、
いったい、いつから。

(サクヤ。人狼……ではないのでしたわね。
最初は警戒もしたけれど、……いつだって元気で、励まされますわ)

(警戒といえば、イザベラだってそう。
けれど私の知る吸血鬼とは何もかも違う、……頼れるお姉様)

(レナードだって、そうですわ。
率先して力仕事をこなしてくれるし、雨水を飲んだ私の心配まで)

(……クーの性別のことは、
ちょっぴり驚きもしたけれど。素直で働き者で、とってもいい子)
みんな、とても素敵な人たち。
こんな状況でも、皆が頑張れば、どうにかなるような気がしてくる。
誰も彼も誠実で、裏のない、……。

(ああ、そういうのも)