闘鴨の書:三の巻
この島に流れ着いてからおおよそ1日と少しの時間が経った。
いまだ油断はできぬが、皆の尽力のおかげで当初と比べればはるかに生活基盤が整いつつある。
多少の余裕があるうちに、少しながら筆を執ることとする。
まずは共にこの島に流されてきた者たちの所感でも記そうと思う。
*
とりわけ目立つのは赤毛の…科学者のような格好をしている少女だ。名を聞きそびれたが、今は博士としておこう。
科学者のような格好…と書いたが、実際、その技術力は本物だ。数々の大掛かりな設備を容易く作ってしまう姿には驚いたものだ。
彼女のおかげでドラム缶風呂も生まれた。いずれはこのフィールドでアヒルたちが闘う姿を目にしたいものだ。
すずら…と呼ばれていたか。白い服装の少女だ。
彼女には水を頂いた恩がある。いずれ何かを返せたらよいが。
見る限り主張が激しい性格では無さそうだが、献身的に医療品を用意している姿が見受けられる。
肉体的な無理をする者では無かろうが、他者の安全を気にかけるものはそれよりも精神的な負担の方が大きくなりがちだ。
そういう意味では、無理のないようにしてほしいと思う。相棒のアヒルがいない状況では尚更だろう。
こちらも名を知らぬが…おそらく一番と言っていいほど取り乱していたように思える少年だ。周囲を見てコスプレなどと口にしていた。
彼はアヒルバトルのことはよく知らぬ様子であった。アヒルバトルがあまり浸透していない地域の者なのだろう。
しかし…彼が壊れたアヒルを修理した時、そのアヒルが一瞬輝きを見せた。彼自身はその現象に心当たりは無い…ようだが、興味深い。
新たなアヒルバトラーの覚醒を期待せずにはいられない…
*
思えば名を聞きそびれている者が多い。
それぞれが皆働き、落ち着いて話す機会が得られる者ばかりではないのだから当然と言えば当然だろうが。
生活が安定し、余裕が大きくなればいずれ斯様な機会も得られるだろう…
いまだ油断はできぬが、皆の尽力のおかげで当初と比べればはるかに生活基盤が整いつつある。
多少の余裕があるうちに、少しながら筆を執ることとする。
まずは共にこの島に流されてきた者たちの所感でも記そうと思う。
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とりわけ目立つのは赤毛の…科学者のような格好をしている少女だ。名を聞きそびれたが、今は博士としておこう。
科学者のような格好…と書いたが、実際、その技術力は本物だ。数々の大掛かりな設備を容易く作ってしまう姿には驚いたものだ。
彼女のおかげでドラム缶風呂も生まれた。いずれはこのフィールドでアヒルたちが闘う姿を目にしたいものだ。
すずら…と呼ばれていたか。白い服装の少女だ。
彼女には水を頂いた恩がある。いずれ何かを返せたらよいが。
見る限り主張が激しい性格では無さそうだが、献身的に医療品を用意している姿が見受けられる。
肉体的な無理をする者では無かろうが、他者の安全を気にかけるものはそれよりも精神的な負担の方が大きくなりがちだ。
そういう意味では、無理のないようにしてほしいと思う。相棒のアヒルがいない状況では尚更だろう。
こちらも名を知らぬが…おそらく一番と言っていいほど取り乱していたように思える少年だ。周囲を見てコスプレなどと口にしていた。
彼はアヒルバトルのことはよく知らぬ様子であった。アヒルバトルがあまり浸透していない地域の者なのだろう。
しかし…彼が壊れたアヒルを修理した時、そのアヒルが一瞬輝きを見せた。彼自身はその現象に心当たりは無い…ようだが、興味深い。
新たなアヒルバトラーの覚醒を期待せずにはいられない…
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思えば名を聞きそびれている者が多い。
それぞれが皆働き、落ち着いて話す機会が得られる者ばかりではないのだから当然と言えば当然だろうが。
生活が安定し、余裕が大きくなればいずれ斯様な機会も得られるだろう…