Eno.583 BlancusとYayauikの日記

Microcosmos01



 夢を見た。
 海のようにどこまでも広がる、深い深い水槽の夢だ。
 僕は独りで生温い水の中を漂っている。
 ただ一人で揺蕩っている。
 僕の他には誰もいない。
 どこにも、何も、後にも、先にも。

 分厚いガラスを時折誰かが叩く。
 そんな感覚すら水に溶けて、何もかも全てが僕のものだった。
 世界は僕の中にあった。
 それが全てで、ただ一つだった。




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