ナガサレる前のひと悶着
───数刻前、ユーバリエ前線基地

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全員の撤退を確認した後、魔王城へとつながる魔法陣を起動したのだが───

(ここ数日、敵方の動きがほとんど無ぇ……
決戦の日も近いな…)
「前線より伝令!城塞都市ユーバリエから多数の部隊が出陣!如何いたしましょう、ヒクグリ様!」

「全軍、予行通りの配置につけ!狼狽えんじゃねえぞ!!」

(このタイミングでの総力戦、向こうも相当追い詰められてるのか…?
いや、他に狙いがあったとすれば──)
「ご、ご報告申し上げます!つい先ほど勇者一行が魔王城に突入しました!!」

「…クソッ!!してやられたッ!!!」

(ユーバリエはデカい釣り餌だったワケか…
一杯食わされたぜ…!かくなる上は…)

「総員撤退!前線はまた取り戻せば良い!魔王様の命が最優先だ!
全員の退却が確認でき次第、オレは魔王城に飛ぶ!」
「り、了解!ヒクグリ様もどうかご無事で!」

「御託は良いから身支度してこい!」

「………ったく、毎度貧乏クジばっかり引かされるモンだなぁ、オレは…」
全員の撤退を確認した後、魔王城へとつながる魔法陣を起動したのだが───