ささやき 3
小屋に落ちている貝殻を耳に当てると、かすかに呟く声が聞こえる。










「島で出会った子たちのこと、
ほんのちょっとだけわかってきた……かな?」
「鬼の子の望みをきくことができて、
ともだちにもなれて、よかったなあ。もっと鬼の子のともだちがたくさんふえたらいいな」
「ねこの子は、拠点の寝床をつくってくれて
こころよくやさしいことばをくれたし」
「ウオヌマツキジは漁師さんにゆかりがあって、おいしいサメをくれて、みてるとあんしんする。
ぼくはかわりにどくのキノコをあげちゃったから、はんせいしきりだけれど……」
「くらげちゃんはかわいいねえ。
こっそり、いろいろと島のことをてつだってくれているんだよね」
「エリはあかるくて、でもすごくしっかりしているよねえ……
気づいたらともだちになっていたんだよ。うれしいなあ!」
「ツムギはしごとがはやくて、すごくたよりになるなあ。
ものの例えじゃなくて、ほんとうにすごくしごとがはやいんだよねえ」
「夢飼いは木の実にくわしくて、度胸もすごくあるんだねえ。
うさぎをさばくのもあざやかだよ。けががはやくなおるといいけど……」
「ナミバタハッカ、ものしずかだけど、すごいものをたくさんつくれるよ。
あの窯でできたなにかおいしいもの、たべてみてほしいな」
「呼び名のわからない子も、だんだんおはなしできたらいいな」
「みんなのためにぼくにできること、なにかさがしたいね」