Eno.574 フリン・T・アミーゴの日記

メーデー、メーデー、メーデー(1)

【音声記録 再生】

メーデー、メーデー、メーデー、こちらフリン。
こちらの位置は…わからない。コンパスなんて持ってないし、端末の位置情報はダメになってる
何なら、通信すらね。
でも端末の方位磁針はちゃんと方角を示している。ただ、目印になるものが何もないんだ。

奇妙だろ?
何にもない、果てもない水平線に島がポツンと浮いているだけ。

幸い、ここの人たちは良い人ばかりだ。
様子からして、恐らくオレと同じ「この世界に迷い込んだ存在」なんだと思う。
協力的過ぎるというのも一つあるが――俺が見つけたボトルメールのレシピを、彼らも持ち合わせているようでね
早々に活動拠点を築いていたよ。

ああ、それと、この世界のことはもしかしたら知っているかもしれない。
と、言うのもね。
確か一年前くらいに出回った転移報告書があっただろう?
そう、Dr.エイデルが書いた。

なんて書かれていたかな。ええっと……ああ、そうだ。思い出した。
その報告書がこの世界を指しているならば、この世界はこう呼ばれているはず。

絶海の世界ジーランティス…とね。

ふぁ、今日はもう眠い……腹も減ったし、休み時かな。
おやすみ、キミが向こうで上手くやっていることを祈るよ、ヴォルフ。