Eno.165 冒険者ゼイルの日記

島に流されてしまった。

「なーんで島に来ちまったんだっけ?」


思い出せ、オレ。
依頼の途中?何かしらの事故?わっかんねえ…どーだったかな。

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「ゼイル、貴方一人でどうやら未知の場所にたどり着いてしまうみたいですよ」


「気を付けてくださいね。常に準備はしておいてください」


「もしかしたら私の翼でも届かぬ領域かもしれませんので…」


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数日前にイデアはそー言ってた。
イデアのカンはよく当たる。天使のカンなんだろーか。

本当に準備して正解だった。
イデアから持っててくださいと言われた水筒、
冒険者向けの食糧と水。水は…ラムズがくれた。ぶよぶよしたようなこの瓶はぺっとぼとる、と言うらしい。
ぺっとぼとるに入った水は随分保つそうだ。

で、まあオレはホントーにイデアの言われた通りになっちまったわけだ。
イデアがこんなことをするとは思えない。アイツはオレが好きで好きでしょうがないはずだ。
まあもちろんオレも大好きだけどな。


イデアのいない島でどう過ごそうか。誰か人間とかいねーかな。
魔物だらけの島…ではなさそーだ。動物はいた。

イデアもだけどキャロとラムズは星盤の調査からいつか戻るだろうし、フォルテとシルトは魔術師協会の書庫整理で数週間いない。
うーーんこれ大丈夫か?心配して探しに行ったりしねーかなぁ。