深海のメヌエット
ありえないことだ。
この私が、
このリリルカ・ラルカ・カラコルカが。
こんな雨の日に、従者も護衛も付けず、
あまつさえ傘も防水具もなく、
伐採などという下級労働に勤しんでいる!

そんなことは知らなかった。興味がないから。
いずれにせよ、こんな前時代的な鉄の斧で
必死に木を切り倒すようなことはしていないのだろう。
木を一本切り倒しては、切り株に腰を下ろして休む。
お召し物が汚れてしまう。いいえ、もう関係ありませんわ。
とっくにびしょ濡れで、どろどろで、もう何も変わりませんもの。
なんてみずぼらしい。
なんて浅ましい。
なんて汚らわしい!
けれど。
全身を満たす疲労感も、
適度に切らした自分の呼吸音も、
汗と蒸気する肌を一緒くたに洗い流そうとする雨も、
どれも、今までに感じたことないモノをもたらしてくれる。

さて、もうひと仕事。
この私が、
このリリルカ・ラルカ・カラコルカが。
こんな雨の日に、従者も護衛も付けず、
あまつさえ傘も防水具もなく、
伐採などという下級労働に勤しんでいる!

(ああ、今どきは森林作業員も魔法を用いるんでしたっけ?)
そんなことは知らなかった。興味がないから。
いずれにせよ、こんな前時代的な鉄の斧で
必死に木を切り倒すようなことはしていないのだろう。
木を一本切り倒しては、切り株に腰を下ろして休む。
お召し物が汚れてしまう。いいえ、もう関係ありませんわ。
とっくにびしょ濡れで、どろどろで、もう何も変わりませんもの。
なんてみずぼらしい。
なんて浅ましい。
なんて汚らわしい!
けれど。
全身を満たす疲労感も、
適度に切らした自分の呼吸音も、
汗と蒸気する肌を一緒くたに洗い流そうとする雨も、
どれも、今までに感じたことないモノをもたらしてくれる。

「ふふ」
さて、もうひと仕事。