Eno.241 平木 夕真の日記

Mother Goose

マザー・グース

アヒルバトラーを始める子供の相手をする、練習用アヒルガチョウバトラー。
どちらかと言うとお母さんお父さんが購入を勧められるが、買っておいて損はないぞ。

練習用の量販品と侮ってはいけない。
使ってみると各要素がバランスよく高いレベルでまとまっていて、丈夫で長持ち。
特に操作性は初心者でもストレスなく、アヒルを動かす楽しみを知れると評判高い。

ここまでなら非の打ち所のないアヒルなのだが、練習アヒルならではの小さくない弱点を持っている。

それは攻撃位置を予告するライトが目に備わっていること。照らされた水域から離れるだけで回避できてしまう。

シングル戦では「攻撃に予告がついている」と言うことで目立った採用はないが、
ダブルス、ランブル(多人数乱闘戦)では大会で見かけても不思議じゃないぞ。

アニメ版アヒルバトラーでは、主人公のお母さんがこれを使うのがお約束。

宝鳥社「わかる!アヒルバトラー大全2024」より


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「ユマ、お風呂の前にアヒルバトルする?」

『するー!』

急ぎマイアヒルを取りに行くユマと、マザーグースを浮かべるママ。

「お風呂場では走らないでね」

『はーい』






「それじゃあ行くよー」

水面に浮かぶ3本の赤いライン。

『避けろー!!』

「ちゃんと避けたねー。でも避けすぎると反撃の前に次の攻撃来ちゃうよ?」

正面に赤い円。

『ギリギリ避ける!!』

「ふふ、そうだよね。でも大きい近接攻撃の近くは波が起こるよー?」

波で湯船を追い出されるユマのアヒル。
当然飛沫も飛ぶので、ママとユマにかかる。

『わっぷ……やられたー!!』

「あらごめん、お湯かかっちゃった……
 このままお風呂入ろっか。」

『ん!』

アヒルバトラーで遊んで、少し早いお風呂。宿題の日記にもこの事を書いたら大きな丸をもらった。
夕真、8歳の頃。


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「………自動攻撃、レベルは実戦×2」

スペースアヒルバトラーにも練習用アヒルは当然ある。
こちらも名前をマザーグースと言う。


「……………」

2体のマザーグース相手に、黙々と避ける、避ける。間隙をついて攻撃を当てる。
繰り返す。

(だいぶ実戦2体も慣れてきたな………)

出来ない事が出来るようになるのは楽しいし、満足感がある。
だからお母さんと同じで、勉強もお勤めも好きな方なんだと思う。
2体目のマザーグースをはじき出した。

「結局お母さん、買ってすぐの時ぐらいしか一緒にやってくれなかったな………」


『カティナ』

うわぁ!?────────なんだお父さんか。」

『お父さんに向かって何だとは何だ。辛気臭い顔してるから助太刀に来てやったぞ。』

「助太刀って……これ見てよ。要ると思うの?」

『当然要らん。マザーグースの助太刀にだよ。

「……お父さん、マザーグースにまで尻に敷かれるんだね。
冗談めいて笑う。

『なにをーっ!?』
笑いながら怒っている。

一応警備部チーフと言う肩書はあるお父さん。
でも、『お父さん暇そうにしてるって事は、凄くいい事なんだぞ』が口癖。
つまり大体暇そうにしている。




「常時忙しそうにしてるお母さんの代わりに、暇なお父さんの相手をしました」……と。
日記にはそう書いた。カティナ、9歳の頃。