Eno.710 ねりねの日記

無題

嵐が怖い。

荒れる海が怖い。

おじいちゃんと、おばあちゃんと。
はぐれて、逃げている間に海からやってきた黒い大きな波に飲み込まれた。

つなみてんでんこ。
おばあちゃん達の言うとおりに。

がんばって、がんばって、たかいところに行こうと。
ねりね、がんばったよ。

たくさんのひとがいっぱいで、大変だったけどがんばったよ。

こわかったけど、おじいちゃん達が教えてくれたことがんばってやったよ。


でも、だめだった。


知らないひとたちといっしょに、ひとりぼっちで。

終わっちゃった。


嵐は、荒れる海は。

津波の記憶を呼び起こすからとてもこわい。


でも、この島にいる間はその痛みもやわらいでくれそうだと<rt></rt>【人魚姫】<rb>水死体の少女</rb>は微笑むのでした。

小さなかみさまのぬいぐるみと写真を抱きしめて。