妖精回帰:案内係
道案内を進めていくうちにどうやら目的のものを
手に入れたらしい。妖精國でのガイドを引き続きたのみたいなんて
いうからぼくは一度は断った。
ようせいを、なにも!しらないくせに!
あのときの言葉は、覚えているもの全てを使った拙い警告だった。
けれどあの人はニンゲンと顔を見合わせていったんだ。
「他の妖精には頼めない。」
何年もたった後も勇者の隣に立ち、レベルも鍛錬も足りないままに挑んで
死を覚悟した時さえ、この言葉がいつまでも勇気に変えてくれた。
妖精の寿命も壁を超えてでも、生きたいと。
種族特有の羽虫のような生き方なんて、ぶっ壊したいぐらいに。
「エビ・イカタコ。 わたしたちと来たいだろう。
こんな場所で⋯短い人生羽根屑を巻いて終わるのは
すごくいやだって雰囲気が伝わってくる。」
頭の裏まで、何故かいろんな色や、刺激が
ブワーーーッ!!と駆け巡った。
いっぱいっぱいだった頭にぽっかりと入れ物ができたみたいな。
⋯⋯そこから先は、目の前が涙で滲んでごちゃごちゃだ。
目が覚めたらぼくはゆうしゃさまのふわふわな上着につつまれて
行動を共にすることにしたんだ。