Eno.22 妖精の日記

妖精回帰:案内係

 
 
 道案内を進めていくうちにどうやら目的のものを
 手に入れたらしい。妖精國でのガイドを引き続きたのみたいなんて
 いうからぼくは一度は断った。


 ようせいを、なにも!しらないくせに!


 あのときの言葉は、覚えているもの全てを使った拙い警告だった。
 けれどあの人はニンゲンと顔を見合わせていったんだ。

 
 「他の妖精には頼めない。


 何年もたった後も勇者の隣に立ち、レベルも鍛錬も足りないままに挑んで
 死を覚悟した時さえ、この言葉がいつまでも勇気に変えてくれた。
 妖精の寿命も壁を超えてでも、生きたいと。
 種族特有の羽虫のような生き方なんて、ぶっ壊したいぐらいに。



 「エビ・イカタコ。 わたしたちと来たいだろう。
  こんな場所で⋯短い人生羽根屑を巻いて終わるのは
  すごくいやだって雰囲気が伝わってくる。」


 頭の裏まで、何故かいろんな色や、刺激が
 ブワーーーッ!!と駆け巡った。
 いっぱいっぱいだった頭にぽっかりと入れ物ができたみたいな。
 ⋯⋯そこから先は、目の前が涙で滲んでごちゃごちゃだ。

 目が覚めたらぼくはゆうしゃさまのふわふわな上着につつまれて
 行動を共にすることにしたんだ。