Eno.165 冒険者ゼイルの日記

<うさぎ族>とオレ

キャロはオレの仲間であり、友だ。
ラト族…いわゆるうさぎの民であり、魔族。魔族っつうのは名付けるのが好きな人間が付けた呼称だそーだ。

だから魔物に近いから魔族だとか、
魔法が使えるから魔族だとか真実はわかんねぇ。

キャロは最初から人間になりたかったわけじゃねぇ。
人間界に出て、出会ったオレと組んでからだ。
足でまといになりたくない、とか言ってな。突然故郷に帰っちまった。
置き手紙なんてねぇ。
キャロは字は読めるが、書けるわけじゃなかったんだよ。

帰ったと知ったのは、キャロが人間になって戻ってきてからだった。

今じゃしっかり書けるけどな。だが最初見た時は字が綺麗とは言えなかった。

…とまぁそんな思い出をうさぎを捌いてて思い出した。

ラト族に声帯はなく、発する時は<力>を使うらしい。
その力が無かったらどーすんのかな。
キャロが力をなくして喋れなくなった、はまだ無い。
人間の時はまあ普通に声帯があるからノドから声を出してる。

キャロは今なんか…宇宙のげえむ?調査に行ってるとか何とか。ラムズも一緒だ。
……アイツら、オレが居ないことに気づいてないかもな。