無題4
ああいった魂にこそ、主が必要だったんだろうな。
とあるエルフの戯言
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嵐の過ぎ去った空を見る。数時間前の荒れっぷりが嘘のよう、穏やかに流れる風は優しくって、それがなんだか可笑しくって。
………シィちゃんに心配されちゃった。
優しいって、よく周りを気にかけてるって。
そんなことない。ただ怯えてるだけ。
二ー君にも言われちゃったな。大切にしまうのは、ボクの大事なものにしなさいって。
『オルド』
何処にもないの。
そう呼んでくれた声が、何処にもない。それが、途方もなく不安なんだ。
ねぇ、せんせい。どうしてボクはここにいるの。なんで一緒にいないの。
どうして、どうして。そんなに問いかけて、ボクはなにを聞きたいの。
どうしようもないこの空白は、一体なんなの。
知らない、分からない。いやだいやだ。一人でいると嫌なことばっかり考える。
ボクは綺麗に何かを隠すなんて出来ないから。もう寝るのはやめて、今晩はテント周りの掃除でもしよう。そうやって夜をやり過ごそう。
夜が更ける。