Eno.428 村人の日記

とある村と村人の話 2

「なんだお前怪我してるのか」

少年が、子どもの魔物を拾ってきた。フクロウのような顔と熊の身体を持つ魔物だ。
大人達は怪訝な顔をしながらも、少年の勢いに押され魔物が元気になるまで世話をすることにした。
魔物はほどなくして元気になったが、それ以上にすっかりと少年になついてしまった。

「お前も今日から村の仲間だ!」

少年の必死の説得のお陰で魔物は村に残ることになった。魔物は村の隅に寝床を用意され、人の倍ほど食事を食べた。

遊んでばかりの少年がやがて青年になり斧を持ち、村の働き手となる頃には村の中に魔物がいることに疑問を持つものは誰もいなくなっていた。