Eno.385 ハルティペア・バールンバインの日記

結構な勢いで魔力がしみこんだ日記

少しだけ眠れない夜に、焚火に近い部屋の中で日記を書いている。
…今日は、ちょっと色々あった。
勿論、昨日もてんやわんやだったけど…。
なんていうか、いっぱい色んな事があった。…から書いている。



そこまで書いて、日記の主。ハルティペア・バールンバインはペンを一つ止める。
外を見れば、まだ寒い空気と氷の魔力が入り込んできて少し口上げてきたのを止める。
…体調に響くかもしれないけど少しだけ空気にあたろうと日記を腕に抱えて外に出る。

途中、眠そうにこちらを見ているコレットお姉さんがいたからたき火の傍にいます。と伝えると
「寒くなったらすぐに帰ってくるのよ」と優しい言葉が返ってきた。

…うん、そう。そう。
こういう、優しい言葉の空気はこんな感じなのだ。


………。いや、別に何という事はないのだけれど。
今日、こっそりとお話した…あの人エララ先輩の事を思い出して。
たき火傍にブランケットを持って座る。

今日の昼間に、こっそりお話したあの人の目が今も思い出される。





こう…なんていうか、私を見てない…感じの目。
いや、ちゃんと私を見た目なのかはわからない。

先輩は、いつも通りに優しくていつも通りの言葉だったけど。
なんていうかちょっと怖くて、何もされてないのに逃げたくなる様な感覚がした。



「………うーん…。でも、私逃げたくないしなぁ…。」




拒絶はしたくない。見せてくれた一面がどっちであっても私は嬉しい。
でも、リデ君の事を言っていたから。何かあったのかなって思って。
当人同士の事は幼馴染でも他人の私が聞いちゃいけないんじゃないかな、ってうだうだ考える。
日記に書いた文字も状況説明何だか心情何だかでぐちゃぐちゃしてきている。
…リデ君にはいっつも助けられてて、いっつも迷惑をかけている。
だから、その恩返しにリデ君にはやりたい事をやってほしい。
(ちょっと私も好き勝手してるけど。…やりたい事沢山あるけど)


「わかんない!!また誰かに世間知らずって言われちゃう!でもわかんない!皆好きだもん!」



ぬぁー!っと日記を上空に軽く持ち上げる。
病気のせいで体力も力もないからだからツルン、と日記が零れ落ちて思い切り顔に当たる。
とても痛い。
でも、悩んでいてもどうにもならない。
ポジティブなのが自分の利点だ。だから怖くても好きならそのままでいたい。
もし、もしも大変な事になったのなら頑張ろう!私だって誰かの為になりたい

なんて1人の悩み事に終止符が打つ頃



「ハル、そろそろ寝ろ。」
「体ひえるぞ!」
「こっち、ぽかぽかよ~」

なんて優しい級友たちの声が聞こえた。
…そろそろ眠れそうだ。



「はぁい!いまいきまーす!」




今日も、私はとっても元気!