泡沫のリンガベル
嵐の夜に、夢を見ていた。
……そんな大変な時に、寝こけていたのは申し訳ないけれど。
疲労と不安が、きっと限界に達していたのだろう。
あの日の夢。
そう、こんな風に嵐がやってきた日のこと。
今よりもっと幼かった私は、
窓から見える木がぐにゃりと曲がっているのが面白くて、
外に出たいと駄々をこねたっけ。
(そう、これがあったから雨の日は窓を閉められるようになったのだ)
あまりに我儘を通そうとするものだから、
それがシャムロックの気に障ってしまって、
それで──……。
……。
……岩場で怪我をした。
隠そうとしたけど、イザベラにバレてしまった。
治療道具を無駄にするより、私の命が脅かされるほうがいけないと。
みな生きて帰るための協力に、資材は惜しまないものだと。

……そんな大変な時に、寝こけていたのは申し訳ないけれど。
疲労と不安が、きっと限界に達していたのだろう。
あの日の夢。
そう、こんな風に嵐がやってきた日のこと。
今よりもっと幼かった私は、
窓から見える木がぐにゃりと曲がっているのが面白くて、
外に出たいと駄々をこねたっけ。
(そう、これがあったから雨の日は窓を閉められるようになったのだ)
あまりに我儘を通そうとするものだから、
それがシャムロックの気に障ってしまって、
それで──……。
……。
……岩場で怪我をした。
隠そうとしたけど、イザベラにバレてしまった。
治療道具を無駄にするより、私の命が脅かされるほうがいけないと。
みな生きて帰るための協力に、資材は惜しまないものだと。

(ああ、きっと。そうなのだろうな)