Eno.998 《蛇神様》ノイの日記

蛇の独白15

雨水をお湯にして飲んでみた。
気休め程度であろうが、きっとただ耐え忍ぶだけよりはいくらかマシだろうよ。

勝手に許可無く倉庫に入れて置いた救急セットが使われた。
あれは元々、我が今身を寄せている村の人間が持たせてくれたものだ。
もし出先で我の古傷が開いた時、すぐに周りの者たちが応急処置できるように……との事だが。
村人たちは些か性善説を信じ過ぎているところがあるが、性悪説を信じるよりは精神的に良いのかもしれぬな。

叶う事なら、我の他に漂着した彼らと会話したいものだ。
とりあえず身体が冷え切っていた者に焼いた小魚を半分与えておいたが、

……我を蒲焼きにしようとしていたのか……。