ささやき 5
小屋に落ちている貝殻を耳に当てると、かすかに呟く声が聞こえる。






「きょうは、すごくさむい日だったね。
ぼく、ひとの子よりつらい場所でもへいきだとおもうけど、それでもさむかった……」
「あったかいお湯をたくさん沸かしてくれた子がいて、ほんとにたすかった。
エリがひろくてきれいな岩風呂をつくってくれたから、はいってみたの。
最初はあつくてびっくりしたけど、さむかったから、ちょうどいいお湯だったよお」
「それから、ウオヌマツキジとラピスがすごいごちそうをつくってくれたんだ!
おしゃれなひとの子がテーブルをおいてくれて、みんなで食べられてよかった。
だれかがつくる料理って、あんなにも温かくっておいしいんだねえ。
いまいちだった天気も朝にははれて、いい気分になっちゃった」
「ずっと、きょうみたいだったらいいのに」
「…………」
「えっ?
この島、ほんとうにしずんでしまうのお……!?」