Eno.386 或る虚伝より生まれ抗うモノの日記

No,12_潮が引いて

2度目の夜が明けて、ふと見れば、岩場の近くに洞窟みてぇな場所が在った。

恐らく、海の潮が引いた事で露出したのだろう。



其処では、今まで届かなかった"痒い処"に届くような資材が漂着していたらしい。

事実、集まってる連中が浮き橋を作って離島に行けるようにしていたようだから。



…………

……調子が落ち着いたら、俺も行くか。

彼処には、アレ・・も有るだろうからな。



とか思っていたら、再び何時の間にか、手元に何かが届けられていた。

花の様な香りのする茶。



……2度もこんな事が有れば、黙る訳にもいかない。

漸く、どう反応すれば良いのか、理解った。



借りは、返す。

与えられたら、与え返す。




人間じゃないからこそ・・・・・・・・・・、筋は通さねばならない。