Eno.1073 府高木 西三の日記

3度目の夜明け

 夜明け前の一番寒い時間、にしちゃ寒すぎないかと思うような寒さも、日が昇ると同時に消えて行った。その後は元通り、蒸し暑い気温と湿度だ。
 寒い中での探索は何も無かったから、とりあえず砂浜でも覗いてくるかと思ったんだが、砂浜の範囲が広い気がしたんだよな。
 これはもしかして潮が引いてるってやつなんじゃ、と思って、島のぐるりを回ってみたら、案の定だ。

 岩場の近くに、洞窟があった。

 洞窟っつか洞穴っつか。まぁ、岸辺に開いた穴だな。十分余裕で人が入れる大きさの。
 奥まで海水が入り込んでいたから、もし漂流初日にここを見つけていても、拠点には出来なかっただろうが。
 それでも新しい場所だ。しかもその場で軽く探索しただけで、氷みたいに冷たい石が見つかった。
 しかもその後、他の人の探索結果を聞くに、温かい石、震える石、錆びついた石に石炭と、かなり色々出て来るみたいだった。
 特に錆びついた石。これはどうも金属、銅の破片だったらしく、今この島にある窯でも余裕で溶かせる。
 そんで、あちこちに使う細かい金属パーツ程度なら、4つぐらい作れそうだった。
 これは本当に助かる。お陰で解体台の材料は揃ったからな。
 まぁ実際に作ってる気力TIMEは別なんだが……。

 けどこれは恐らくバーさん(Eno.1032様)が組み立てるだろうし。
 俺は俺で、テーブルの材料を拝借してるんだが。後は木材だけだから、木を刈ってこようと思う。何か雨が降りそうだが、まぁそれはそれとして。
 ただの机。されど机。
 けど何となく、これは絶対に必要な気がする。

 特にあの死にかけたおっさん(Eno.1064様)とかな!!

 傷を治すとか、怪我を防ぐとかじゃなくってだな……。
 強いて言うなら、寝てようが何だろうが、この場に居りゃ飯と水を口に突っ込む事が出来るようになる感じの……。

 上手く作れたらイノシシの丸焼きとか乗せてみたいもんだ。