無題
ふむ。
恐らく、潮が引いたことによって洞穴が発見されたとのこと。俺たちは未知の木の実を探しに 森へ出掛けるつもりであったので 喜び勇んで出向いていく 人間ちゃんたちへ任せた。帰ってきた生物たちのはしゃぎようによれば どうやら愉快なものが落ちているらしい。
倉庫へ遠慮なく流し込まれた石ころに疑問を持ち 彼らにとって綺麗な石でも拾ってきたのかと改める。なるほど 極限状態による幼児退行から発生したタチの悪いイタズラなどではないようだ。どれも 見たことのない現象が表面へ現れている。
特に こちらは 見た目も宝石のようで美しい。
まるで氷を思わせる低温をしている。るいちゃんに拠れば これを用いれば製氷も可能であるという。なんと素晴らしいものか。これを使えば氷自体はほどほど簡単に手に入るようで るいちゃんとオーちゃんから 氷室 についての知識を教えて頂く。るいちゃんといえば氷を食っていた。成程。そらちゃんやトトらが懸命に作っている 安全な水を用いた氷であるので 口へ入れても問題がないということか……
羨ましい。
安全な水で製氷した上 それを食うなど 最高に無駄で 無意味な 贅沢の象徴ではないか!是非俺たちも洞穴へ出向き 自分の懐へこっそりと忍ばせるためのものを手に入れたい。
……というより この炎天下でも冷えきった状態を保ち続ける美しい石は 本国へ持ち帰ったら洒落にならない値段で売れるのでは。ほほーう!ははあ!どうやらこれは 本当に面白いものだぞ!!
あまり大量に持ち帰ると 価値が薄くなるので ひとつ……い いやみっつ!みっつ……みっつほど持ち帰りたい。
ひとつ モニョモニョで汚い金を溜め込んでいる政治家ども……いや。ここは大きく出て 王族へ……この愛らしい俺たちが献上するのなら 彼以外の王族へ媚びも売れるとしてウニャウニャウニャ。ニャーーーーン!
しかしその場合 凡ての王族へ義理を通すために12個ほどを持ち帰り その総てを全く儲けにならない献上という方法で納めなければならなくなるな。
全員に納めるならば ひとりひとりからの庇護や寵愛もカスのようなものになるであろうし……だとして 強いて誰ぞを贔屓すれば 皆々様の可愛いペットの様相を呈しているこのセト かわいく振る舞うにおいて たいへん都合の悪いことになろうし……
……非ッッッ常に惜しいが やめだやめだ。
真に価値あるものは 理解できないものが他者の力で手にするべきではない。俺たちだけが知っていればいいのだ。
しかし。
しかしだ。
秘密裏にこちらを持ち帰り 氷を生成し 売り捌けば 最強無敵の金策となるのではないか?これだ!これです!
セトは“砂漠と戦争の神”より“氷と富の神”と評されるようになるやも知らない。上層中層で回っている汚い金を この俺たちの元へ掻き集め 下町の民たちの暮らしを改善する政策へ使うのだ。
本国の腐った政治を 王に頼らず改善できるのなら それに越したことはないぞ。俺たちはかわいいペットだが 本来の得意技は戦争 及び 政治である。
俺たちは賢いので きっと上手くいくであろう。
恐らく、潮が引いたことによって洞穴が発見されたとのこと。俺たちは未知の木の実を探しに 森へ出掛けるつもりであったので 喜び勇んで出向いていく 人間ちゃんたちへ任せた。帰ってきた生物たちのはしゃぎようによれば どうやら愉快なものが落ちているらしい。
倉庫へ遠慮なく流し込まれた石ころに疑問を持ち 彼らにとって綺麗な石でも拾ってきたのかと改める。なるほど 極限状態による幼児退行から発生したタチの悪いイタズラなどではないようだ。どれも 見たことのない現象が表面へ現れている。
特に こちらは 見た目も宝石のようで美しい。
まるで氷を思わせる低温をしている。るいちゃんに拠れば これを用いれば製氷も可能であるという。なんと素晴らしいものか。これを使えば氷自体はほどほど簡単に手に入るようで るいちゃんとオーちゃんから 氷室 についての知識を教えて頂く。るいちゃんといえば氷を食っていた。成程。そらちゃんやトトらが懸命に作っている 安全な水を用いた氷であるので 口へ入れても問題がないということか……
羨ましい。
安全な水で製氷した上 それを食うなど 最高に無駄で 無意味な 贅沢の象徴ではないか!是非俺たちも洞穴へ出向き 自分の懐へこっそりと忍ばせるためのものを手に入れたい。
……というより この炎天下でも冷えきった状態を保ち続ける美しい石は 本国へ持ち帰ったら洒落にならない値段で売れるのでは。ほほーう!ははあ!どうやらこれは 本当に面白いものだぞ!!
あまり大量に持ち帰ると 価値が薄くなるので ひとつ……い いやみっつ!みっつ……みっつほど持ち帰りたい。
ひとつ モニョモニョで汚い金を溜め込んでいる政治家ども……いや。ここは大きく出て 王族へ……この愛らしい俺たちが献上するのなら 彼以外の王族へ媚びも売れるとしてウニャウニャウニャ。ニャーーーーン!
しかしその場合 凡ての王族へ義理を通すために12個ほどを持ち帰り その総てを全く儲けにならない献上という方法で納めなければならなくなるな。
全員に納めるならば ひとりひとりからの庇護や寵愛もカスのようなものになるであろうし……だとして 強いて誰ぞを贔屓すれば 皆々様の可愛いペットの様相を呈しているこのセト かわいく振る舞うにおいて たいへん都合の悪いことになろうし……
……非ッッッ常に惜しいが やめだやめだ。
真に価値あるものは 理解できないものが他者の力で手にするべきではない。俺たちだけが知っていればいいのだ。
しかし。
しかしだ。
秘密裏にこちらを持ち帰り 氷を生成し 売り捌けば 最強無敵の金策となるのではないか?これだ!これです!
セトは“砂漠と戦争の神”より“氷と富の神”と評されるようになるやも知らない。上層中層で回っている汚い金を この俺たちの元へ掻き集め 下町の民たちの暮らしを改善する政策へ使うのだ。
本国の腐った政治を 王に頼らず改善できるのなら それに越したことはないぞ。俺たちはかわいいペットだが 本来の得意技は戦争 及び 政治である。
俺たちは賢いので きっと上手くいくであろう。